学びと、本棚-津田淳子さん

「学びと、本棚」は、デザイナーや映画監督、アーティスト、漫画家など創作の最前線で活躍するみなさんに、自身の人生のなかで“学び”につながった1冊を紹介してもらうコーナーです。お守りのように大切にしたいもの、教訓にしたいものなど、その人それぞれのエピソードをうかがいます。

今回ご登場いただくのは、編集者の津田淳子さんです。2026年6月15日に最新号の『デザインのひきだし57』が発売されたばかりという津田さんが選んだ1冊とは?

■「学び」につながった1冊

『どんな草でも紙になる: 植物せんいのふしぎ』(大西秀夫/大日本図書)

身近に生えている草や、いつも食べている玉ねぎ、キャベツ、にんじんなどの野菜から、実際に繊維を取り出し、紙できるか試して紹介している写真絵本。どんな草でも繊維さえあればなんでも紙にすることができることを、写真とわかりやすい文章で紹介しています。

紙になる植物は、ある程度決まった樹木や草だけなのかと思いがちですが、実際には繊維(セルロース)さえあればなんでも紙にできる、つまりタイトル通りどんな草でも紙にすることができるということがわかり、単純に驚きと植物繊維について学びがあるところが興味深いです。

加えて、誰にとっても身近にある紙が、どうやってできているのかということがわかり、原理や仕組みをしることの面白さを教えてくれます。

■最近手がけたお仕事

デザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌『デザインのひきだし57』(水鈴社刊)が発売されました。特集は「紙づかいのうまいデザイナーのインタビューから、作品紹介、わかりやすい紙の基礎知識、カテゴリ別紙紹介まで 紙の選び方がもっともっとうまくなる!」です。

特集関連4大付録として、「157種類の紙が入った超特大・紙見本帳」「原料に前号本誌のヤレ紙を使った、パルプモールドボックス」「最新版・竹尾プライススケール」「本文用紙全銘柄入り 最新版・紙厚比較早見表」が付いています。

『デザインのひきだし』57号

■最近、または今後学んでみたいこと

日々本当に学ぶことばかりなのですが、個人的なこととしてはいい睡眠を得るためにどうしたらいいのか、休息の方法など、体を整える方法を学びたいと思っています。

■プロフィール

編集者・デザインのひきだし編集長。1974年神奈川県生まれ。編集プロダクション、出版社を経て、2005年にグラフィック社入社、2006年『デザインのひきだし』を創刊。

2026年に水鈴社に移籍し、『デザインのひきだし』を続刊している。同書のほかにもデザイン、印刷、紙、加工に傾倒し、紙の本にこだわった書籍を企画・編集している。

https://twitter.com/tsudajunko?lang=ja