個人制作によるゲームを総合芸術的表現として捉え、世界観構築と各要素の関係性を検討することを目的に研究を進めました。卒業制作として、探索型2Dアドベンチャーゲーム『残響旧街路』を制作し、都市の外れに位置する架空の工業地帯「ポリウム通り」を舞台に、主人公ネオンが人々との会話や残された端末、周囲のオブジェクトを手がかりに、この場所に刻まれた過去の出来事を読み解いていく構成としました。企画、シナリオ、グラフィック、UI、プログラムを一人で担当し、ドット絵によるマップやキャラクターデザイン、テキストウィンドウおよびゲーム内スマートフォン型UIの設計、謎解きやインタラクトの実装を段階的に進めました。Unityを用いた実装と調整を繰り返す中で、操作のテンポや画面構成そのものを体験の一部として位置づけ、操作感や情報の見せ方が世界観やプレイヤー体験に与える影響を検討し、体験版としてプレイ可能な範囲まで制作を進めました。