神戸市中央区。元町商店街の一角に小さな街の映画館・元町映画館がある。「みんなで作り、みんなで運営する」をモットーに、15年前、多くの市民に支えられてオープンした。ここは日本一イベントの多い映画館として知られている。
だが、コロナ禍で観客数が激減。配信で映画を観る動きが加速し、いま存続の危機を迎えている。「この状況が続くと一年後には閉館やむなし」……。ホームページの言葉に切迫感がにじむ。
映画はみんなが共有する大切な文化。ならばみんなで守らなければならない――。そんな思いで立ち上がったのが、ミニシアターを応援する学生団体である「映画チア部」だ。シネコンで育った若者にとってミニシアターはなじみの薄い場所。「学生による学生のための宣伝隊」をスローガンに、映画関係者への取材、一緒に作品を観た学生と感想を話し合う活動などPRに努めてきた。
そして今回、結成10周年を記念して、私たちチア部が企画、宣伝、運営のすべてを手掛ける上映イベントが元町映画館で開催されることになった。上映作品はチア部のOGが監督を務める大学の卒業制作。元町映画館は市民の宝。一人でも多くの人にミニシアターの魅力を伝えたい。