「うまくいかない」は物事をもっと面白くする ─肯定的な失敗体験を通して、子どもの思考力と適応力を育む─

足立出海/デザイン学部 デザイン学科
「うまくいかない」は物事をもっと面白くする ─肯定的な失敗体験を通して、子どもの思考力と適応力を育む─
「うまくいかない」は物事をもっと面白くする ─肯定的な失敗体験を通して、子どもの思考力と適応力を育む─
「うまくいかない」は物事をもっと面白くする ─肯定的な失敗体験を通して、子どもの思考力と適応力を育む─

現代の安心・安全を重視する社会において、子どもたちが失敗を極端に避け、自らの可能性を狭めてしまう傾向があります。本研究は、子どもが「失敗」を肯定的に捉え、試行錯誤を通じて学びを得る力を育む遊びのあり方を探ることを目的としています。

文献調査やワークショップの実践を通じて、失敗を「結果」ではなく「次の工夫につながる過程」として設計することで、子どもの挑戦心が維持されることを確認しました。これらの知見を具現化する提案として、積み木玩具「ころん」を制作しました。

「ころん」は、丸みを帯びた有機的で一つひとつ異なる形状が特徴の木の積み木です。あえて不安定な要素を持つ形状にすることで、触れる、積む、崩れるといった一連のプロセスに五感で向き合い、重心やバランスを理解する試行錯誤を促します。既存の汎用的な積み木と組み合わせることで、未就学児の感覚遊びから見立て遊びへと発展する多様な遊び方を創出し、失敗を成長の糧として楽しめる環境を提示します。

明星大学 第9回 明星デザイン 卒業研究展の作品一覧