本研究は、日本の若者文化として独自に発展してきた「ギャル」に注目し、その歴史的変遷と社会的意義を明らかにする試みです。ギャルは時代に応じて姿や価値観を変化させながらも、自己表現や自己肯定といった精神的価値を一貫して内包してきました。
アンケート調査では、ギャルとの接点の少ない層ほどギャルに対し「派手」「怖い」といった外見による否定的印象を抱く一方、接点の多い層はその内面的価値を重視するという評価のズレが確認されました。本研究では、こうしたイメージの壁を越え、ギャル文化の本質を可視化するために、イラストを中心とした「ギャル図鑑」を制作しました。
図鑑では、1980年代のボディコンギャルからアムラー、コギャル、そして現代の令和ギャルに至るまで、各時代のトレンドや文化的背景を緻密なイラストと文章で解説しています。外見の変遷を辿ることで、「自分に嘘をつかず、自分らしくいること」というギャル・マインドの本質を浮き彫りにし、現代社会における自己肯定のあり方を提示しています。