フベンの勧め ─デジタルデトックスと記憶の定着を目的としたピンホールカメラの提案─

神藤隼人/デザイン学部 デザイン学科
フベンの勧め ─デジタルデトックスと記憶の定着を目的としたピンホールカメラの提案─
フベンの勧め ─デジタルデトックスと記憶の定着を目的としたピンホールカメラの提案─
フベンの勧め ─デジタルデトックスと記憶の定着を目的としたピンホールカメラの提案─
フベンの勧め ─デジタルデトックスと記憶の定着を目的としたピンホールカメラの提案─

「あなログ。」は、ピンホールカメラと日記帳を一体化させた本型のカメラセットです。

現代はスマートフォンで手軽に写真を撮ることができるため、過度に依存しがちですが、カメラに記録を任せることで、かえって体験の記憶が薄れてしまうことが問題視されています。本作はそうした記憶の希薄化やデジタル依存の課題に対し、「あえて手間のかかる撮影体験」でアプローチします。

想定する利用シーンは、移動などの「余白」が生まれやすい旅行です。日中の撮影では、時間を要する撮影過程を利用し、被写体と長く向き合う時間を生み出し、風景をしっかりと目に焼き付けます。撮影後も、どんな写真が撮れたかすぐには分からない「待つ時間」が期待や緊張感を生み、体験をより強く印象付けます。そして一日の終わりに、現像した写真を専用用紙に貼り、出来事や感情を日記に文字として書き留めます。

この「撮る・待つ・書く」というアナログなプロセスを一日かけて行うことで、意図的にスマートフォン等から離れる時間を創出します。写真撮影を単なるデータ消費で終わらせず、自らの手で「確かな記憶」として心に刻む体験へと変えるための提案です。

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