現代社会ではSNSの普及により、他者との比較やルッキズム(外見至上主義)による自己否定が日常化しています。「人間らしく美しくあること」を強いられる過剰な評価社会に対し、本研究は「人外(人間以外)」という概念を、自己を護り回復させるための肯定的シェルターとして再定義しました。
提案するブランド「UNFORMED(アンフォームド)」は、服を「他人に見せるための装飾」ではなく、自分を保護する「緩衝材」として捉え直します。メインとなる制作デザインには工業用緩衝材(エアパック)を採用し、物理的な空気の層を作ることで、他者の視線を遮断し、傷つきやすい内面を隔離・保護する「物理的バッファ・ゾーン」を創出しました。
本制作は、防衛、安堵、匿名、最近のプロセスを通じた心理的再生を目的としています。「ありのまま」を強いる社会から一時的に「形を消す(UNFORMED)」自由をもたらすことで、ファッションを身体的メディアとした新たな自己救済の形を提案します。