本研究は、在宅看護における家族間コミュニケーションに着目し、言語化しにくい感情を評価・共有するためのデザイン要素を明らかにすることを目的とした。家族であるがゆえの遠慮、拒否感、申し訳なさなどは、言語中心の評価手法では捉えきれないものがある。そこで、磁力の反発とズレによる触感に置き換える評価ツールを制作した。実験では、磁力の強弱に対する加圧量、操作時間、ズレ量が、家族間特有の繊細な感情の評価に有効であることを示した。5段階評価などの用意された数値から選択するのではなく操作を委ねることで会話が促進され、感情への気づきと共有が進み、被介護者の心理を介護者同士で共有できる可能性も示唆された。