「土」は、古くから用いられてきた素材であるが、住宅の工業化に伴い使用機会が減少している。本研究では、土材の調湿や消臭、断熱性に優れる特性を活かして室内空間に取り入れる目的で、2種のインテリアアイテムを提案した。ひとつは、珪藻土と蚊帳生地を組合せたスクリーンである。珪藻土は安全性に配慮して食紅で着色し、型を用いて成形したパーツを麻の蚊帳生地の間に挟んでいる。もうひとつは、アイカ工業の多機能内装材「モイス」とタケ材と組み合わせたパーティションである。曲げ加工、天然藍での染色を施したモイスを、穴をあけたタケ突き板合板でカバーする構成である。いずれも材料の特性を活かし、土材の新たな活用法を提示した。