伝統的な木版制作におけるデジタルファブリケーションの有用性

楊 彬彬(ヨウ ヒンヒン)/大学院 情報・デザイン工学専攻 プロダクトデザイン研究室
伝統的な木版制作におけるデジタルファブリケーションの有用性
伝統的な木版制作におけるデジタルファブリケーションの有用性
伝統的な木版制作におけるデジタルファブリケーションの有用性
伝統的な木版制作におけるデジタルファブリケーションの有用性

本研究は、伝統木版制作におけるレーザー彫刻技術の有用性を検証し、手彫りとの協働による新たな制作の可能性を探るものである。デジタルデータを用いたレーザー加工により、細密表現や反復作業、下絵準備の効率化を試み、手彫り作品との比較実験および職人への評価調査を行った。その結果、適切なデータ設計によって手彫りに近い視覚的印象が得られる一方、摺り工程では手仕事特有の柔軟性や感覚的調整が不可欠であることが明らかになった。以上より、レーザー加工を手彫りの代替ではなく補助技術として位置づけ、制作負担の軽減と表現領域の拡張を図ることで、伝統技術と現代技術の協働による木版表現の持続的発展の可能性を提示する。

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