高齢化と薬物療法が採用される外来患者数の増加などにより服薬者数が増えるなか、残薬の問題を抱える人口も増加傾向にあることが予想できる。先行研究では光源搭載による薬の飲み忘れを防止する薬籠が開発されたが、耐久性や審美性に課題がある。本研究では薬籠の素材や形状の機能検討をおこなうことで実用性を向上できるのではないかと考えた。そこで形状が異なる既存の薬籠5種類を用いて開閉時の筋電計測と、使用感に関する官能調査による評価をおこなった。その結果、薬籠の使いやすさと薬籠開閉時の短母指外転筋の筋電位の大きさや、動作時間の短さなどについて、今後の薬籠製作におけるデザイン提案の指標になることが明らかとなった。