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銅、真鍮、鉄、漆
小林賢治/芸術学部 美術科 工芸コース
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[最優秀賞]

この作品は、フォルムとボリューム、そして技術のバランスがとれていて、妥協の無い、堅実につくられた「モノ」である。

小林君は、数種の金属を素材に、伝統的な金工技法を礎にして、現代の生活を昇華させる「ラグジュアリー」な価値をカタチにすることを挑戦してきた。

毎日繰り返されるトライアンドエラー。そこから得た「気づき」や「学び」を確実な「モノ」とし、彼の手業から生み出されたフォルムには、シンプルな中にモダンさと凛とした佇まい、そして機能美を有する、いまの時代に求められる品格に満ちている。それはまさに、アートとプロダクトの融合。工芸の未来を指し示す可能性を気づかせてくれた作品である。

今後彼が、金属に携わる環境の中で、暮らしに寄り添った更なる喜びを与えてくれる「モノ」を生み出してくれることを願ってやまない。

2022年度 東北芸術工科大学 卒業/修了研究・制作展の作品一覧