近代の合理性の偏重により均質化したまちでは、五感体験が薄まり、それがまちに対する無関心化の一因となっている。これはまち中での多様で日常的な活動の回復や、居場所づくりを難しくしている現状にも繋がる。五感の中でも「触覚」は人の感情や関係性に密接に関わることが様々な研究により明らかになっているが、まちへの応用はまだ少ない。そこで本研究は「触覚」に着目した、まちの空間体験を豊かにするための基礎的な研究として以下を行った。
1)複数のまちを対象にした触覚リサーチ
2)足裏の触覚を対象とした実験と提案
1)はまちの触覚を収集しながら、触覚が人の行為・体験にどのような影響を与えているのか探り「6冊の調査冊子」を制作。またワークショップを実施し、「ワークショップ映像」と「触覚まちあるきマップ」を制作。触覚がまちに対する感情や関心に影響を与えることを確認した。
2)は、足の裏の感覚に着目した実験の「観察映像」と、応用例として「オープンスペースの舗装計画案」を制作した。
プロフィール・経歴
KANABIクリエイティブ賞2023 卒業・修了制作部門 学長賞