歩行補助に特化した手すりの製作では,身体に関する定量的評価や手すり使用者の主観による定性的評価が用いられており,ユーザが手すりに与える力学的負荷を活用した研究は多くない. 本研究では階段用手すりの使用性評価手法の確立や手すり開発への活用を視野に,階段歩行時の手すりに作用する力学的負荷を獲得できる装置の開発とその傾向分析を実施した.結果,階段下り動作は身体の下方移動を安全におこなうため階段上り動作と比較して把持力が4%程度が高くなる傾向を明らかにした.このことから,手すりを設置する際に把持力を考慮するのであれば,下り動作時の右手側の値を耐把持力の目安にできるのではないかと考える.