近年,筆圧の低下が進行している.筆圧低下の要因として「書字機会の減少」があげられる.小中学生の推奨鉛筆硬度がHBから2Bへ変化する中で,もし鉛筆の把持部形状で筆圧を制御できれば筆圧の低下を抑止できると考えた.本研究では,鉛筆の芯の硬度と把持部形状による筆圧の変化を分析し,適切な筆圧での書字をサポートするグリップの提案を目的とした.9H,6H,HB,6Bの鉛筆と4つの内部形状が異なるグリップを製作し,実験をおこなった.分析の結果,グリップ使用時の9Hから6Bにかけての筆圧上昇率はグリップ未使用時に比べ,約3~9%大きいことが明らかとなった.今後は,引き続き筆圧測定をおこない精度の向上を目指す.