音から物語を感じ取り映像にするという研究テーマの元、曲を視覚的に表し抑揚や雰囲気を最大限伝えることを目指しました。使用した曲はラフマニノフ『ピアノ協奏曲第⼆番ハ短調第⼀楽章』。ラフマニノフが鬱に近い状態から復帰した際に制作した曲とされており、暗く重たい音の印象が強いこの曲から、バレエでプリンシパルを目指す少女の挫折と苦悩を描こうと考えました。バレエの着想はラフマニノフがロシア出身であったこと、彼の師がチャイコフスキーであったことから得ました。人生の「分かれ道」を主題にしたこの作品を見た後、第三楽章まであるこの曲を聴き、主人公がその後どんな人生を歩んだのかを考えてみていただけたらと考えています。